あとがき

 

 まずは、最後まで読んでくださってありがとうございます。

 このお話は私DHAの処女作であり、私のメナドに対する想いがこれでもかというほど詰め込まれている、私の二次創作上のアイデンティティのような作品でもあります。
 もともと須達さんの真鬼畜王などに触発されて書き始めた、ただ「書きたい」だけのために書かれた物で、これをWEB上で発表するとかHPを持つとかそういうことは全く考えていませんでした。しかしいざ書きあがると、誰かに見て欲しい、ということでHPを開設して……それで現在に至ります。
 しかし2年以上も経つと、自分の文章力も上がってきますから、いろいろアラが見えてきます。それでHP容量の問題もあって、今回全面的にリライトしました。といっても、ちょこちょこと描写を追加したり辻褄合わせの誤魔化しをしたぐらいで、基本的なところは変わっていませんが……。おそらく読みやすくはなったと思います。

 それでは登場キャラの紹介と、雑感を少し。


・メナド・シセイ

 この物語のヒロインです。少女のような恋愛感情と少年ヒーローのような強さに対する憧れという矛盾した想いを内に秘めたコですね。とっても書きやすかった覚えがあります。エンディングでは、リックと対等の剣士として成長していますが、鬼畜王スタート直後の16歳の時点で赤の副将を任される強さ、そしてランスに稽古をつけてもらい、このストーリーにあるような経験を経たら充分このぐらいになるのでは……と思っています。それも一途な彼女の性格があってこそですが。ちょっと贔屓し過ぎかな?


・アルフレッド・ヴァレイ

 オリジナルキャラです。メナドの恋人にするのにザラックやランスとは違った感じの男にしようと設定しました。その結果、本当は強いのだけれどいつもはそばから見守っている……という感じになりました。外見のイメージは白いアズライト(笑)だったりします。

 ゼス出身でサイアスとは同期。魔法の素質はありながら神魔法のみを習得したというゼスでは変わり者の人物。四将軍の一角を任されるほどの実力がありながら、わざと千鶴子の不興を買い罷免され、放浪の旅に出る。闘神大会に出場したのはパディにせがまれたためという自分内設定。槍使いなのは、レキシントンが槍使いだからそうしたんですが、上手くそれを活かすことは出来ませんでしたね。

 後から気付いたんですが、メナドが私の女の子の理想像だとしたら、アルフは私の男性の理想像のようです。アズライトとか、ナナス君とか。人によっては腰抜けで、ランスの方がいい、と言われるのですけど。


・パディ・ヴァレイ

 同じくオリキャラ。メナドに対比して、外見は女の子っぽいけど中身は強引できつい性格というのを想定しました。アルフが17歳のときに引き取った義理の妹で血は繋がっていません。アルフに対して恋心を抱いており、アルフが旅に出るときに学校をほっぽってついて来てしまった。マジックやウィチタの後輩にあたるという自分内設定。

 メナドの恋敵として100%振られるコトがわかっていて設定されたキャラですから、ちょっと可哀想かもしれません。とはいえ嫌いなキャラというわけでもなく。妹キャラとしては私の好きなタイプです。


・見当かなみ

 何かと人気のある不幸な忍者。自分で書いておいて言うのもなんですが、結構印象違うかもしれません。でもそれは、メナドとの親友関係が対等なものではなくて、ちょっぴりかなみがメナドのことを気にかけているからでしょう。苦労性ですね、かなみは。ランスの視点ではなく、メナドの視点から見るとこんな感じだと思って書きました。

 ふたりの百合場面、詳細は省きましたが私的にはメナド×かなみが基本形で、たまに逆襲の形でかなみ×メナドになると燃えると思うのですがどうでしょうか(笑)


・メリム・ツェール

 闘神都市とは切っても切れない人物。あいかわらず表舞台に出てこないYORAに代わって大会を取り仕切っています。ランスWの登場人物としてディオやアトランタを解説する役割を負っています。あまり思い入れはないので、解説役以上の登場にはなってないですね。


・ルイス・キートワック

 悪人面の傭兵。結構好きです、こいつ。よって扱いも好意的。

・ルツカ・リリエン

 オリキャラ。エレノア・ランの魔法戦士部隊に所属していた魔法戦士という設定。コレズ。Hシーンのためだけに設定したような……(汗)。名前の由来は、忘れました。

・イオ・イシュタル

 ヘルマンに戻ったのかと思いきや鬼畜王では消息が不明な女魔法使い。面白いキャラなので出してみました。嘘吐きって割と好きです。

・瑞原斬月

 オリキャラ。あの瑞原です。設定的には葉月の直系の祖先の兄弟に当たります。ちょうどJAPANから新天地を求めてきたところで、闘神大会に参加します。奥義瑞原風の剣は一子相伝なので、闘神大会での混乱が収拾した後にメナドから瑞原家へ戻されたという風に考えてたり。

・アリオス・テオマン

 伝説の勇者。このストーリーでは圧倒的な重圧として登場します。しかし覚醒していないのでランスやリックには劣り、成長したメナドに敗れ去ります。

・キュレネス・カラー

 これもオリキャラ。以前アリオスがカラーの村の家畜小屋にいたときから興味を持っており、アリオスのパートナーとして大会に参加っていう設定。占い師。

・ディオ・カルミス

 殺人狂の闘将。強力な悪役という立場で出演してもらいました。そのわりにはぱっとしませんでしたが……。ハンティの攻撃で重傷を負い休眠状態だったのが、馬鹿な大会参加者のせいで復活。傷を直すために魔法力のある人間を探すことになります。パディをさらったのはこのため。魔法が効かないのは闘将の属性ではなく、ディオ本人が魔法というものを認めていないためだとか。

・アトランタ/チャオ

 ディオとは質の違った悪役。あいかわらずレキシントン復活のために強靭な身体を探しています。見事アルフに魔血魂を飲ませることに成功しますが……結果はごらんのとおり。おそらく再び魔血魂を回収して、次回の闘神都市に備えているのでしょう。

・シュリ・セイハジュウ・ナガサキ

 アリスのパラレルワールド三界に顔を出す同姓同名同顔の大会受付嬢。というわけで今作にも出演願いました。

・バレス・プロヴァンス

 言わずと知れたリーザスの大将軍。今回はその親馬鹿ぶりが暴走し、メナドに対しても親父面をしています。

・マリス・アマリリス

 実質的に世界を統治している女性。今回は闘神都市の政治的・経済的・軍事的価値を認め、その詳細を調べるためにメナドとかなみを送り込みます。ある意味すべての元凶のような気もしますが、私人としてはメナドのことを心配しています。

・リック・アディスン

 めでたくレイラとゴールイン。メナドの頼れる兄貴分という感じです。

・レイラ・グレクニー=アディスン

 ほとんど出番ありません。台詞もひとつだけ。おまけにメナドにリーザスNO.2の座を奪われてしまいます。まあ許してください。

・ロラン・アディスン

 オリキャラ。リックとレイラの息子です。名前はヒゲに乗っている彼から。リックとレイラがラ行なのでラリルレロのつく名前、ってことで探した気がします。

・ミルファ・シセイ

 オリキャラ。メナドとアルフの間に生まれた娘。名前はかつみ先生の原画をした先生の漫画、某エル若のヒロインから。こちらもマミムメモがつく名前ってことで。


2002.3.10.改稿

目次 / 終章

 

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